2025-12-01
肩髃|けんぐう
肩髃(けんぐう)
<12月に多いトラブル>
冬になると四十肩や五十肩の症状でお悩みの方が多く受診されます。四十肩・五十肩は、肩関節の痛みや可動域制限を引き起こす症状で、40~60代の時期によく見られ、老化など組織の変性によって起こりやすいとも言われています。冬場になると寒さによる血行不良や筋肉の緊張で症状が悪化しやすくなり、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
鍼灸治療は、特定の経穴(ツボ)や筋肉に刺激が加わると、その部位の血流が改善されます。これにより、炎症部位に滞った老廃物が排出されやすくなり、酸素や栄養素が供給されることで、組織の修復が促進されます。また、患部に集まった血液を分散させることで、炎症が鎮まる作用も期待できます。
セルフケアを取り入れたい方はこの【肩髃】というツボが効果的です。『髃』とは「骨の角(すみ)」や「骨と骨の間のすき間(陥凹部)」を意味する漢字です。解剖学的には、肩甲骨の肩峰というところと上腕骨頭というところの間の陥凹部にあります。そこは炎症や癒着によって痛みが出やすいところでもあります。冬の寒い時期はお灸で温めるのがオススメです。
<このような症状に>
四十肩・五十肩
<ツボの場所>
腕を真横水平に上げたとき、肩にできるへこみに指をおき、そのまま腕をおろし指があたっているところ。

<ツボ押しのコツ>
ほどよい刺激を感じる程度の強さで、ゆっくり押してゆっくり離しましょう。 (6秒×5回程度)
<鍼灸についてはこちら>
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